数理情報第3研輪講
日時 |
2014年1月8日(水), 15:00〜17:00. |
場所 |
東京大学 工学部6号館 238号室. |
講演者 |
宮武勇登 (D1) |
題目 |
高振動系に対する数値計算法(研究紹介) |
概要 |
本発表では,振動解を持つ常微分方程式系(以下,高振動系と呼ぶ)に対する数値計算法について考える. 高振動系に対する数値計算はその重要性とともに難しさも古くから認識されており,50年以上にわたって継続的に研究がなされ,様々な解法や解析手法が提案されているが, 依然として定番といえるような解法はないように思われる. 本発表では,まずtrigonometric法と呼ばれる既存の解法を紹介する.Trigonometric法とは,symplectic解法であるStoermer-Verlet法を高振動系に特化して拡張したものである. その後,保存解法に対して同様の拡張を行うことで新しい数値計算公式を導出し,その性質を示す. |