数理情報第3研輪講

日時
2013年11月27日(水), 15:00〜17:00.
場所
東京大学 工学部6号館 238号室.
講演者
村越 智文 (M1)
題目
テンソルのCP分解を用いたデータ圧縮 (文献紹介)
概要

テンソルとは,インデックス付の数字を並べた多次元配列であり,インデックスが2個の場合は行列となる.この意味で,テンソルは行列の拡張と捉えることができる.テンソルは次元が大きいため,数値計算で扱う際には圧縮を施す必要がある.そこで,行列を圧縮する際に用いられる特異値分解の拡張として,CP分解と呼ばれる方法が用いられる.
本発表では,文献[1]により,CP分解とテンソルのランクについて,行列の場合の拡張となっている点と新たに生じる性質を紹介する.また,文献[2]により,CP分解によるデータ圧縮の例を紹介する.

参考文献

[1] T. G. Kolda and B. W. Bader. Tensor decompositions and applications. SIAM Review, Vol. 51, No. 3, pp. 455-500, 2009.
[2] H. Wang and N. Ahuja, Compact representation of multidimensional data using tensor rank-one decomposition, in ICPR 2004: Proceedings of the 17th International Conference on Pattern Recognition, Vol. 1, 2004, pp. 44--47.

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