数理情報第3研輪講
日時 |
2013年4月16日(火), 17:00〜19:00. |
場所 |
東京大学 工学部6号館 235号室. |
講演者 |
小島 広樹 (M1) |
題目 |
リバースシミュレーションとデータ同化による拡散源の推定法 |
概要 |
近年突発的な事故が発生した場合,その拡散源を迅速にかつ高速に推定する要望が高まっている.このため拡散源の推定法に関する多くの研究がなされてきた.代表的なものに逆流線解析と呼ばれる手法がある.この手法は簡易的で汎用性が高く,様々な拡散源の推定に利用されているが,定量的な推定ができないなどの欠点がある.そこでこの欠点を改良する手法が提案されてきた.その一つに加藤・北澤らが提案したリバースシミュレーションがある.これはある時刻での拡散源の空間分布を初期値として,拡散発生時刻まで時間逆方向にシミュレーションをすることで拡散源の位置を推定する手法である.しかしながらこの手法は推定精度が十分でない.そこで本研究ではデータ同化と呼ばれる,観測量をシミュレーションに馴染ませる手法を取り入れ,リバースシミュレーションの拡散源推定精度を改良した.そして数値実験によりその有用性を検証した. |