数理情報第3研輪講
日時 |
2011年10月28日(金), 13:00〜14:45. |
場所 |
東京大学 工学部6号館 235号室. |
講演者 |
範 天一(M2) |
題目 |
離散ブリーザーを記述するモデル方程式の差分スキームの構成 |
概要 |
離散ブリーザーとは非線形格子系において空間的に局在した振動モードのことである。 離散ブリーザーを記述するモデル方程式の解は全エネルギー保存という重要な性質を持っている。数値計算のときにこの性質を維持するために、 離散変分法を用いる。従来提案したスキームは非線形であるので、 膨大な計算時間がかかる。本発表では、従来のスキームを紹介したうえで、 方程式を再定式することにより、新しく構築した線形スキームを説明して、 それらのスキームの安定性と計算時間を論議する。 |
参考文献 |
[1]Bao-Feng Feng, Yusuke Doi and Takuji Kawahara, A regularized model equation for discrete breathers in anharmonic lattices with symmetric nearest-neighbor potentials , Physica D, Vol.204, 2006, pp.33-41. [2]植田健太, 非線形格子上の離散ブリーザーを記述するモデル方程式の差分ス キームの構成と解析, 大阪大学修士論文, 2005. [3]Takayasu Matsuo, New conservative schemes with discrete variational derivatives for nonlinear wave equations, Journal of Computation and Applied Mathematics, Vol.203, 2007, pp.32-56. |