数理情報第3研輪講
日時 |
2011年10月19日(水), 16:30〜18:30. |
場所 |
東京大学 工学部6号館 235号室. |
講演者 |
木下 俊二(M2) |
題目 |
QR法アルゴリズムの並列化(研究紹介) |
概要 |
対称行列の固有値の計算の高速化を考える。固有値の計算の一つにQR法がある。 QR法は入力行列Aについて、ある直行行列Qと上三角行列Rを用いたA=QRの分解と順序を入れ替えての積A=RQを繰り返し行い、 対角行列へと収束させる手法である。 特に対称行列にQR法を用いる際には、対称行列を三重対角行列に相似変換してからQR法を用いる。 三重対角行列のQR分解とRQの積をする際、これらをオーバーラップさせて実行することで並列に計算することができる。 本発表では、三重対角行列にQR法を用いる手法と、その並列化方法を示す。 |
参考文献 |
[1]]相島健助:行列の特異値および固有値の数値計算アルゴリズムの基礎研究,東京大学,2011. [2]山本有作:密行列固有値解法の最近の発展(II) : マルチシフトQR法,日本 応用数理学会論文誌,vol. 16 (2006), pp. 507--534. [3] 金田康正:並列数値処理―高速化と性能向上のために.コロナ社,東京, 2010. |