数理情報第3研輪講

日時
2011年4月26日(火), 17:00〜19:00.
場所
東京大学 工学部6号館 235号室.
講演者
宮武 勇登 (M2)
題目
エネルギー保存collocation法の紹介(文献紹介)
概要

保存量を持つ常微分方程式に対して,保存スキームを導出する枠組みとしてAverage Vector Field Method(AVFM)が知られている. 通常,導出される保存スキームは2次のスキームである. 本発表では,collocation法を用いてAVFMを拡張し,高精度保存スキームを導出した2編の論文[1,2]([2]は[1]の拡張)を紹介する. 本発表ではまず一般的なcollocation法について説明し,[1,2]の高精度保存スキームについて説明する. 次に,同じ手法で高精度散逸スキームが導出できることを示し,最後に偏微分方程式に対しても応用できることを示す.

参考文献

[1]E. Hairer, Energy-preserving variant of collocation methods, JNAIAM J. Numer. Anal. Ind. Appl. Math., 5 (2010) 73--84.
[2]D. Cohen and E. Hairer, Linear energy-preserving integrators for Poisson systems, BIT, 51 (2011) 91--101.

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