数理情報第3研輪講

日時
2009年12月22日(火), 16:30〜18:30.
場所
東京大学 工学部6号館 238号室.
講演者
柿原 聡 (D2)
題目
対称錐計画問題と計算複雑度(研究紹介)
概要

本発表では、主内点法(双対内点法)と主双対内点法の反復回数の評価と情報幾何に基づいた関係について、すでに線形計画問題について行われた[2,3]の対称錐計画問題への拡張について議論する。[2,3]においては、近傍の大きさを無限小としたときの反復回数の評価を行い、これらのアルゴリズムの計算複雑度について情報幾何の概念を用いてピタゴラスの関係が成立することが示された。本研究では、それらの結果のユークリッド的ジョルダン代数を用いた対称錐計画問題への拡張について現時点まで得られた結果を報告する。

参考文献

[1] Faybusovich, L.: Euclidean Jordan algebras and interior-point algorithms. Positivity 1(4), 331-357, 1997.
[2] R. D. C. Monteiro and T. Tsuchiya. A strong bound on the integral of the central path curvature and its relationship with the iteration-complexity of primal-dual path-following LP algorithms. Math. Program., 115(1, Ser. A):105-149, 2008.
[3] A. Ohara, T. Tsuchiya. An Information Geometric Approach to Polynomial-time Interior-point Algorithms :Complexity Bound via Curvature Integral. Research Memorandum 1055, The Institute of Statistical Mathematics, December 2007.

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