数理情報第3研輪講

日時
2009年10月6日(火), 16:30〜18:30.
場所
東京大学 工学部6号館 238号室.
講演者
山中 卓(D2)
題目
Self-exciting 性をもつイベント発生強度による複数のポートフォリオの信用リスク評価モデル
概要

複数の信用ポートフォリオからの信用イベント発生のモデル化を行い,信用リスク評価への応用可能性を論じる.具体的には,Top-downアプローチの枠組みにおいてイベント発生頻度を意味する強度をself-exciting性(イベントが発生するとジャンプする性質)をもつ確率過程で与える.その結果,ポートフォリオ間のイベント発生の依存関係をとらえたモデルが得られる.また,日本の格付け変更データに対するパラメタ推定の結果とCDOのリスク解析に関する数値例を紹介する.

参考文献

[1] K.Giesecke and B.Kim: Risk Analysis of Collateralized Debt Obligations. Working paper (2009),Stanford University.
(http://www.stanford.edu/dept/MSandE/cgi-bin/people/faculty/giesecke/giesecke.php)
[2] 中川秀敏: トップダウン・アプローチによるマルチ・ダウングレード・プロテクションの評価.MTEC ジャーナル特別号(2008), pp. 451--481.

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