京都大学数理解析研究所・ RIMS 共同研究 (公開型) として標記の公開型共同研究を開催いたします. みなさまの参加をお待ちしております.
研究代表者: 松尾 宇泰 (東京大学),
研究副代表者: 田中 健一郎 (東京大学)
※本研究集会に関するお問い合わせは,松尾までお願いいたします.(上記リンクをクリックするとメールクライアントが開きます.)
共同研究の目的・内容
計算機による数値計算は,人間の手による数学計算と その諸分野への応用の可能性を大きく拡げ, 古典的な物理学等から近年展開の著しい生命科学・社会科学・経済学等に到るまで, 現代科学・工学の欠かせない要素技術となっています. それら数値計算は,現象のモデル化とその数学解析, モデル離散化手法の開発と解析, 離散アルゴリズムの効率的な計算機実装, および計算結果の品質保証や可視化を通じた応用へのフィードバックなどから成ります. これら諸相において一貫して「連続と離散」「計算機と数学」を結び, その中に共通する抽象的数理アルゴリズム・計算技法を抽出・枠組化して, 数値計算の有用性と根拠,展開可能性を担保するのが数値解析学という学問かつ考え方であると考えられます. この意味に於いて,数値計算・数値解析学はもはや単なる「技術」であるに留まらず, 計算を前提とした科学時代に,諸分野を結ぶ「基礎学問」の役割を担っているように思われます.
本共同研究は,時代の進化を捉えつつこの視座をさらに推し進める ことを根源的な目的意識としています.より具体的には
- 最先端数値解析,および科学・工学の観点からこの視座を改めて俯瞰し深化させると共に,
- 学問全体が急速に第四の科学,すなわち データ駆動型科学へと転回し新しいトピックが湧き起こるいま, 計算を司る数値解析学が果たせる新しい可能性について探究し,
- さらにそれらを通じて, 第四の科学時代に諸科学分野を結ぶ基礎学問としての数値解析学のあり方を 改めて問い直すこと
※上記「第四の科学時代」は,時代性を指すものであり,必ずしも特定の学問分野だけを意図するものではありません.
プログラム
こちら: プログラム
その他のお知らせ
- 本研究集会に先立つ 関連研究集会過去開催分のリスト
- 本共同研究は招待講演のみで,一般講演の募集は行いません.
- この時期,京都の宿は大変混み合い,半年前にすでに定額出張旅費での宿泊は極めて困難になります. 本研究集会に参加される可能性のある方は,これをご覧になった段階で直ちに宿の仮確保をなさってください.
更新履歴
- 本ページ を開設しました. [2019年2月22日]
謝辞
本共同研究は京都大学数理解析研究所および下記の日本学術振興会・科学研究費補助金等の援助を受けて開催されます.- 基盤研究(B)「モデル縮減に基づく新世代高速構造保存数値計算法の創出」 (課題番号: 17H02826)
また本ホームページの雛形,上記過去開催分リスト等は,昨年度までのものを引き継がせていただいております.