三部会連携「応用数理セミナー」
日時: | 2016年12月27日(火) |
場所: | 東京大学本郷キャンパス 工学部6号館 3階セミナー室AD |
〒113-8656 東京都文京区本郷 7 丁目 3-1 | |
主催: | 日本応用数理学会 |
科学技術計算と数値解析 研究部会 | |
計算の品質 研究部会 | |
行列・固有値の解法とその応用 研究部会 | |
「科学技術計算と数値解析」,「行列・固有値問題の解法とその応用」,「計算の品質」の三部会が連携し,
学部生・大学院生,企業の研究者・技術者を対象にした,「応用数理セミナー」を実施します.
初心者向きの内容を意識しておりますので,分野外の方も気軽にご参加いただけます.
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【概要】 ノートPCやスマートフォンといった電子機器の開発では,構造信頼性の予測評価のために有限要素法による変形応力解析が行われる.近年では,装
置全体を対象とする解析への要望から,部品間の接触非貫入制約を考慮した大規模接触問題を解く必要が高まっており,計算の収束性向上や並列計算機の活用が
課題となっている.
セミナーでは,実際の産業上の課題に対する数理・コンピューティングの活用事例として,装置全体解析に対する内点法接触解析の適用とその並列計算につい
て報告する.数理的側面として接触問題への内点法導入について,コンピューティングの側面として並列有限要素法構造解析プログラムFrontISTRを活
用した並列化について説明する.また,応用面として実際の電子機器装置への適用結果について紹介する.
【概要】 電磁場有限要素解析は様々な電気機器,電子デバイスの設計手段の一つとして広く用いられている.本講演では,同解析で生ずる連立一次方程式につ
いて概説し,その解法技術に関して述べる.EEC/IEC法のフレームワーク,折り畳み前処理,TP-EEC法等の著者やその共同研究者が取り組んできた
研究内容について解説する.また,講演時間に余裕がある場合には,標準解法であるICCG法の並列化や高周波電磁場有限要素解析のための並列マルチグリッ
ドソルバについても述べる.
【概要】 トポロジーは形の量を忘れ,質を研究する分野といわれている.低次 元の場合,逆にトポロジーの研究に幾何を導入することができ,様々な発展があ る.本講演では,トポロジーの考え方,そこに幾何を導入する意味,そしてコン ピュータで幾何を見つけられる意義について解説する.
【概要】 数値計算による非線形方程式の求解はNewton法が最も有名で標準的である. 本講演では非線形方程式に対して解を精度保証付き数値計算する標準的手法( Newton-Kantorovichの定理,Krawczykの検証法,区間Newton法)について解説す る.そして非線形方程式の求解を低次元トポロジーに応用した例を紹介する.