三部会連携「応用数理セミナー」
日時: | 2012年12月25日(火) |
場所: | 東京大学本郷キャンパス 工学部6号館 3階セミナー室AD |
〒113-8656 東京都文京区本郷 7 丁目 3-1 | |
主催: | 日本応用数理学会 |
計算の品質 研究部会 | |
科学技術計算と数値解析 研究部会 | |
行列・固有値の解法とその応用 研究部会 | |
「計算の品質」,「科学技術計算と数値解析」,「行列・固有値問題の解法とその応用」の三部会が連携し,
学部生・大学院生,企業の研究者・技術者を対象にした,「応用数理セミナー」を実施します.
初心者向きの内容を意識しておりますので,分野外の方も気軽にご参加いただけます.
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文部科学省「革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)の
構築」プログラムの中核となる「京」は,理研と富士通が共同で開発したもので,
世界で初めてLINPACK性能10ペタフロップスを達成したスーパーコンピュータ
である.平成24年9月に一般利用への共用を開始した.「京」開発の概要,共用
開始後の利用状況などを紹介する.
最小二乗問題の歴史と応用例に触れ,次に最小二乗問題の基本的な直接解法,
反復解法を概観する.最後に、講演者らが開発した最小二乗問題の前処理付き
クリロフ部分空間法を紹介する.
本講演では非線形常微分方程式系の初期値問題に対する差分近似解の
精度保証付き数値計算方法を紹介する.本検証手法は,近似解を求める
パートと解の検証を行うパートに完全に分離することが出来,さらに,近似
解を求めるアルゴリズムはほぼ任意の手法を用いてよいという特徴を持つ.
講演では数値例として,Runge-Kutta 法で得られた近似解に対する厳密な
誤差限界を紹介する.
高性能な数値積分公式として二重指数関数型数値積分公式(DE公式)
が知られている.本講演ではまずこのDE公式について概説し,併せて
既存の誤差解析結果を紹介する.この結果は,性能評価には十分な
ものであるが,評価式に「ある定数」と記述される具体形が不明な量
があるため,誤差を定量的に見積もることはできなかった.それに対し
講演者は全ての量を明示的に評価した誤差解析を行っており,後半は
その結果について解説する.