光円錐格子正則化を用いた超対称サイン・ゴルドン模型の離散化

担当:松井 千尋

題目:光円錐格子正則化を用いた超対称サイン・ゴルドン模型の離散化

概要:
量子力学における最も重要な問題の一つはハミルトニアンの対角化である.
一般にハミルトニアンを対角化することは困難であるが,可積分系と呼ばれるクラスに属する模型はよい代数構造を持つことが知られており,ハミルトニアンを厳密に対角化することが可能である [1].
可積分系の例として,今回は量子スピン鎖を取り上げ,ハミルトニアンの対角化及びエネルギー固有値の導出方法を紹介する.また,量子スピン鎖と同じ代数構造を持つ連続系との対応関係を通して,量子力学系の連続・離散対応における問題点についても触れたい [2].

参考文献:
[1] V. Korepin, N. Bogoliubov, A. Izergin, Quantum Inverse Scattering Method and Correlation Functions, Cambridge University Press (1997).
[2] C. Matsui, Boundary effects on the supersymmetric sine-Gordon model through light-cone lattice approach, Nucl. Phys. B, 885 (2014), pp. 373–408.